

「椎間板ヘルニアと、狭窄症の手術は、するべきではなかった・・・」そうおっしゃられたのは、現役の整形外科医の先生だった。先生のお話では、「椎間板ヘルニアの手術を受けられた患者さんの、大半が、症状の改善が見られなかった、また、ほぼ100%の確率で、症状の再発、あるいは、ごく少数で症状の悪化などの結果が出てしまった」と話された。
何が原因でそのような結果になったのかは、先生とお話しをながら、うっすら見えてきた。まず、これらの結果を生んだ治療は、今現在、もっとも主流となりつつあるレーザー治療がほとんどだったこと、そして、レーザー治療によるヘルニアの手術は、”日本整形外科学会も現状では、あまり評価していない”ということだ。もちろん、今まで行ってきた、ヘルニアを切除する手術も、良い結果を出せているわけではない。むしろ、切除する手術の方が、リスクが大きく、約半数が失敗に終わるという悲しい現実があった。
椎間板ヘルニアのレーザー治療は、早期退院や、患者サイドの体の負担が少ないことで知られる。反面、効果は、”いまいち”という現状を、整形外科医の口から、患者さんに伝えられることは少ないと聞く。近年では、そういった説明不足による、手術後のトラブルが絶えない。「月に数回、そういった相談も受ける」と話される先生もいる。新聞記事を読んでいても、この手のトラブルが、よく取り上げられているのは、皆様もよくご存じだろう。”手術をすれば、痛みが取れる!”と、安易に考えてしまうのは良くない。手術には、必ずリスクが伴い、手術が成功したからと言って、必ずしも、椎間板ヘルニアが原因と言われた症状が取れることはないのだ。では、なぜ手術によって症状が改善できないのだろうか。
そもそも、椎間板ヘルニアはなぜ生まれたのだと思いますか? こう整形外科の先生に投げかけると、大半は、”肥満による、椎間板の負担”、”重労働による、腰の負担”、”スポーツなどの激しい動きによる負担”、などの答えが返ってくる。それは、それで間違いではないと思うのですが、もっと細かく見ていくと、肥満によるものを除けば、それらが関係するものには、筋肉がある。筋肉が、骨を引っ張り、椎間板を圧迫しているからこそ、椎間板から、髄核が飛び出し、ヘルニアを発症させるのではないだろうか?
また、別の視点から見たとして、”痛み”や”しびれ”の症状は、いつから生まれていますか?ヘルニアになってからですか? 大半の方は、ヘルニアが見つかる以前から、”痛み”を持っています。つまり、ヘルニアが無くとも、”痛み”などの症状はあるわけです。このことから言えることは、「椎間板ヘルニアが原因で”痛み”、”しびれ”が出ている」と言われた患者さんの症状を取り除くために、椎間板のヘルニアをレーザー手術によって消したとしても、”痛み”や”しびれ”は、椎間板ヘルニアになる以前からあったわけですから、”痛み”や”しびれ”は、消えないと考えた方が、自然ではないでしょうか?ということです。 現に、椎間板ヘルニアの手術による症状の改善は、それほど多くはないのですから。
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